2012 October

Roma

 
 
 

台風でグルーミーな空の成田から、本当に抜けるような青空と目を射るような陽射しのローマへ。アリタリアの機体のデザインはこの太陽のためにあるようで、本当に美しい。滑走路の照り返しも強く、機体の陰に居ても一気に日焼けしそう。

 

Paris

 
 
久しぶりにギュスターヴ・モローの美術館に行く。パリ9区の少し小高い路にある小さな美術館。9区には何年も住んでいたのでかなり路には詳しいけれど、19世紀にジョルジュ・ウジェーヌ・オスマン(Georges Eugene Haussman)が19世紀にナポレオン3世の構想の下に行ったパリ改造計画で、広場から放射線状に広がった大 通り、ブールバールのため、道を一本間違うととんでもなく遠くへ行ってしまう。近代都市のモデルとなったというこの計画、当時は馬車だから道を間違うほど のスピードも出せなかったのかしら・・・。古くから芸術家たちが好んで住んだというので、いろいろな芸術家の住んで居たアパルトマンなどを見つけながら歩 くのも楽しい。

 

Paris

 
 
 
サンジェルマンのマルシェにも秋の味覚がぎっしり。「ぎっしり」という表現がぴったりなこのディスプレイ。葡萄を絨毯のように敷き詰めて・・・。日本の端正で小ぶりなお野菜に比べると、ずいぶんと骨太で濃い野菜たち。無花果や胡桃、セップやジロル茸とお料理したい気持ちがむくむくと!

 

Paris

 
 
 

アパルトマンの新しいカーテンの生地を買いにモンマルトルの丘のふもとの布専門店へ行く。大雨の中、急勾配の坂を雨に向かって走るだけでもなかなかドラマティックなのに、その先には霧にけむるサクレクール寺院が・・・。あまりの美しさに信号が変るのが惜しいくらい。

 

Paris

 
 
 
ようやくさまざまな工事が終わり、長い間倉庫に預けておいたトルソーの梱包を解く。倉庫に搬出の日は雪が降っていて、ブティックの前にトラックが止められず、雪の中を運んだ記憶が蘇る。パリで路面店を持つという事は、本当に持った人にしかわからない苦労があるもの。懐かしい気持ちと改装が終わって嬉しい気持ちが行ったり来たり・・・。こんなステッカーも大切な思い出。

 

Paris

 
 
サンジェルマン教会の修復が終わり、美しくなった祈りのお部屋を見せて頂く。高い平らな天井が印象的で、礼拝堂の装飾とは対照的。夜のライトアップもいつ見ても美しい。

 

Paris

 
 
アンティキテの友人が同じ通りに新しいアパルトマンを買ったから見に来ない?早速伺うと最上階でパリが一望できる素晴らしいテラス、中庭に面したバルコニーからは屋根にも上がれて、「ちょっとテーブルでも作ったらゴキゲンなピクニックだよね?」とM氏。落っこちたらどうするの?・・・。

 

Paris

 
 
 
工事やパリ市の許可などさんざん時間がかかったけれど、ようやく改装も終わっていよいよ新しいチャリティーのプロジェクトのために動き出すスペース。どんな事にも東京の5倍くらい時間とお金のかかるこの街・・・。

 

Paris

 
 
パリの建物は石造りのため延焼しないので、大きな火事というのは見たことがない。我が家の近くのカフェで土曜日の夜に小火!さすがに恐い。濛々と上がる黒煙に狼狽する私をよそに、「誰も被害者が居ないから大丈夫だよ」と友人。隣のカフェではシャンパンを飲む人たち・・・。こんな時に不謹慎では?と思うのは私だけで、「怪我人一人出なかったのだから!」と・・・。

 

Paris

 
 
オデオンの近くの学生の頃よく行ったレストラン、ル・ポリドール。かつてヘミングウェイやアンドレ・ジイドも通ったというこのクレムリー(乳製品)・レストラン。その昔常連客がナプキンやカトラリーを入れた引き出しも健在。黒光りした威光が歴史を感じるインテリアに。外観はまるでパリの街の絵葉書にでもなりそう。学生時代からの同級生と久しぶりにお喋りのディナー。まるで昨日まで机を並べていたかのよう・・・。

 

Paris

 
 
 
 
diary index ノエルの飾りつけが年々早くなって、ただでさえ山積みの仕事を前に焦り気味だというのに・・・。今 年はまだ10月だというのに飾りつけもはじまり、「いくらなんでも早いでしょう?」と渋滞の車同士、ウィンドウを開けてお喋りに花が咲く。イルミネーショ ンも早速はじまり、気分はもう年末? page top

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